本日、5月27日(金)、アメリカ大統領オバマさんが遂に被爆地広島を訪れました。
原爆投下直後の広島
安倍首相と
5月27日、午後5時半ごろオバマ大統領は広島を訪れました。
安倍首相の案内で原爆資料館を見学し記帳し、その後、原爆慰霊碑に献花し招かれた生存する被爆者の
方々を前に17分もの長い演説を行いました。
その後、被爆者代表のお2人と握手やハグをされました。
それはまさに歴史的瞬間でした。
1945年8月15日、米国トルーマン大統領の命令の下、広島に原爆は投下されましたが、それから71年後に
現職大統領が広島を訪問するとは誰も考えていなかったと思います。
謝罪は行われませんでしたが、今後の世界平和に向かっての核兵器廃絶への貴重な一歩になったのでは
と思います。被爆者の方々と笑顔で会話され握手する姿や抱き寄せる姿に涙を禁じえませんでした。
もちろん私は戦争のことは知りませんが、幼い頃(5,6歳)に読んだ原爆投下時に小学生だった女の子の
凄惨な体験を今でも忘れることはありません。
今回のオバマ大統領の訪問と献花で原爆で亡くなられた方々の魂が少しでも和らいだと考えたいです。
そしてこの訪問で1941年12月8日(日本時間)、日本軍のよるハワイのオアフ島の真珠湾(パールハーバー)の米国軍事施設及び多数の軍艦をを奇襲したことによる日米開戦、太平洋戦争が74年6か月でやっと終了したように思いました。長い長い道のりでした。
以前、アリゾナ艦が沈んだままになっている場所を訪ねたことがありますが、アリゾナ艦の乗務員は艦の中fで
永遠の眠りについているそうです。そして海面に今でも艦から漏れてくる重油が浮かんでいることにも驚かされ
ました。米国の遺族団の乗った船から「リメンバー、パールハーバー」という声を浴びせられました。
「リメンバーパールハーバー」そして「ノーモア ヒロシマ」、戦争はどちらにも非があります。
この日本軍による真珠湾奇襲攻撃をフランクリン・ルーズベルトは事前に知りながらもあえてやらせた、罠だったという話もあります。
また広島に投下された原爆も人体実験だった、ドイツには落とさず人種差別だった、対ロシア対策だった
など色々な話が聞こえてきます。
日本が弱体化していることを知っていたはずの米国が起こした東京大空襲や広島、長崎に投下した原爆、
犠牲になったのは一般市民や幼い子供達です。アメリカはやり過ぎたとは思います。
正義の戦争などありえません、戦争は悪です。
しかしこの日のオバマ大統領の訪問で被爆者の方が「うらみつらみではありません。ただ核を無くして平和な
世界にして欲しい」その言葉に尽きると思います。
第3次世界大戦が始まり、核戦争になれば人類は滅びます。
この事を心に刻み、国を超えて核兵器廃絶に取り組まなくてはならないと思います。
改めて原爆で亡くなられた多くの方々のご冥福をお祈りさせて頂きます。