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Channel: ☆夢織人の街TOKYO散歩&思い出の場所Ⅱ
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☆十二社通りの「十二社 熊野神社」の歴史

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珈琲 ブラジルでコーヒーを飲んで、一休みした後、向かい側にある「十二社 熊野神社」にお参りに行きました。

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                      十二社通りから望む「熊野神社」と東京都庁

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                            熊野神社の石碑

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                        石段を上がった所にある鳥居

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                              手水鉢と龍

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                                  本殿

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                         高層ビルとのコラボ風景

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ちいさな橋と祠と池

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もう一つの鳥居、左手が神楽殿、右手が社務所

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池があった頃の十二社「熊野神社」(パンフレットより)

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神社で頂いたパンフレットには滝の錦絵や池の写真が載っています。


十二社 熊野神社の歴史は室町時代までさかのぼります。
室町時代の応永年間(1394-1428)に中野長者と呼ばれた鈴木九郎が故郷の紀州”熊野三山”より、
”12所権現”を移し祀ったものとされています。(一説には、この地域の開拓にあたった渡辺興兵衛が天文・永禄
年間(1532-69)の”熊野の乱に際し、紀州よりこの地に流れ着き熊野権現を祀ったとも言われています。)

中野長者の鈴木家は紀州で熊野三山の祠官を務める家柄でしたが、源義経に従ったため奥州平泉より東国
各地を敗走し、九郎の代に中野(現在の中野坂上から西新宿一帯に住むようになりました。
九郎はこの地域の開拓にあたると共に、自身の産土神である熊野三山より”第一王子宮”を祀りました。
その後、鈴木家の家運が上昇し、中野長者と呼ばれる資産家になったので、応永10年(1403)、熊野三山の
十二所権現全てを祀ったと言われています。

江戸時代には「熊野十二所権現」と呼ばれ、享保年間(1716-35)には八代将軍吉宗が鷹狩を機会に参拝
するようになり、滝や池を擁した周辺の風致は江戸西郊の景勝地として賑わい文人墨客が多数訪れました。

明治維新後は、熊野神社と改称し現在に至っています。氏子の範囲は西新宿並びに新宿駅周辺、歌舞伎町
を含む地域で、新宿の総鎮守さまとなっています。
この辺りは昔は角筈村と呼ばれていました。広大な神社の土地の一部が後に「淀橋浄水場」となり、その跡地が
高層ビルが立ち並ぶ”新宿副都心”となったものと思われます。


☆十二社の池・・・・慶長11年(1606)、伊丹播磨守が田畑の用水路として大小2つの池を開発したもので、
  現在の通りをへだてて建つビルの辺りにあったそうです。
  大池(中池)の水源は湧水だったようで、池の周囲には享保年間(1716-36)より多数の茶屋が出来、
  景勝地として賑わいました。明治時代以降は大きな料亭が出来、花柳界として栄え、最盛期には料亭・茶屋
  約100軒、芸妓約300名、を擁し、屋形船、ボート、釣り、花火も盛んに行われました。
  昭和43年(1968年)、残念ながら埋め立てられました。

☆十二社の滝・・・・この地にはいくつかの滝があったことが文書などで判っています。
            大滝は十二社の滝として「江戸名所図会」の錦絵として二代”歌川広重”により、文久2年
            (1862年)に描かれています。神田上水の水量を補うため玉川上水から神田上水に向けて
            作られた”神田上水助水堀”が熊野神社の東側の崖から流れ落ちて出来た滝です。
            池とともに景勝地として知られていましたが、淀橋浄水場工事のため埋め立てられました。


☆十二社「熊野神社」・・・・・東京都新宿区西新宿2-11-2
                  JR新宿駅西口より徒歩12分、都営大江戸線「都庁前駅」A5出口より徒歩4分
                  京王バス「十二社池の下」より徒歩2分
                  TEL: 03-3343-5521






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