かつての新橋停車場跡に復元された「鉄道歴史展示室」は、何度も記事にしていますが、また載せさせて
頂きます。
当時の駅舎
建物の裏手
夜の建物裏手
いつもこの旧・新橋停車場を復元した「鉄道歴史展示室」に来ると胸がときめくのを感じます。
明治5年9月12日(新暦1872年10月14日)、この場所、新橋停車場から横浜駅(現・桜木町駅)に向かって
日本初の蒸気列車が発車しました。12日当日は式典と明治天皇御座特別車の運行だけで、本格的営業は
翌日の9月13日からでした。その当時、新橋ー横浜間の運行は1日1往復、列車はイギリス製の有蓋車と
無蓋車が使用されていたそうです。
駅舎はリチャード・ブリジェンス設計の木造石貼り西洋建築でした。東京駅開業に伴い、ターミナル駅としての
役目は終わり、1914年に旅客営業廃止、その後は貨物専用駅「汐留駅」となります。
開業当時の建物は1923年(大正12年)の関東大震災で惜しくも焼失、1934年(昭和9年)コンクリート2階建ての駅舎が造られました。その貨物専用「汐留駅」も今は無くなり跡地は「シオサイト」として高層ビルなどが
立ち並ぶ場所になりました。かつての新橋停車場跡は一時、国の史跡になりましたが劣化を恐れて埋め戻され、2003年、開業当時と同じ場所に建物が忠実に再現され「鉄道歴史展示室」(JR東日本文化財団運営)に
なり今日に至っています。
この「鉄道歴史展示室」には常設展示と企画展示が行われ、映像を見ることも出来るようになっています。
建物正面玄関階段と裏手の再現プラットホームの先端には当時の石が使用されています。
地下には遺構見学窓があり、駅舎基礎石や発掘された出土物(西洋陶磁器、土瓶、金物など)が展示されて
います。館内には以前は三国シェフのレストラン「MIKUNI」がありましたが、現在は閉店になり「銀座ライオン」の
系列店「LION 汐留」が入っています。
もう何度もこの「鉄道展示室」を訪れていますが、毎回写真を撮らずにはいられなくなる大好きな場所です。
日本で初めて鉄道を列車が走った様子を思い浮かべては感慨にふけっています。
☆「鉄道歴史展示室」・・・・東京都港区新橋1-5-3、JR新橋駅徒歩5分
TEL: 03-3572-1872
10;00~17:00(入館は16:45まで)
休館日: 月曜日、年末年始
入館無料
第43回企画展 「JRバス展」 ~6月25(日)まで
第44回企画展 「鉄道博物館コレクション(仮称)」
2017年7月17日から