今日はバレンタインですね!私がデパートに午後行ったらもう店内の売り場が売り切れ続出で棚ががらがら
でした。そんな中で見つけたのが「星の王子様のチョコレートですが、バレンタイン当日の為、売り切れ続出で
欲しかったチョコは手にはいりませんでした。
メリー製菓の「星の王子さま」チョコレートをお店で見かけたのはもう1ヶ月くらい前の事でした。
その時に購入しておけば良かったのですが、実際に買いに行ったのはバレンタインデー当日。
もう殆ど売り切れていて、私が欲しかった品は手に入りませんでした。
何十年も前の少女時代から「星の王子さま」のお話が大好きで、何回も何回も読み返しました。
フランス語版は私の拙いフランス語力では難しかったので、英文版を買い、こちらも表紙が変色するほど
何度も読み返しました。このお話を読むと毎回、心が洗われるような気持になる大切な本です。
長い間、私の心の支えにもなっていました。フランス語版の朗読レコードも持っていましたが友人にプレゼント
してしまい、後で後悔しました。そしてアニメではなく、実写版の映画も観に行きました。
それほどこの物語を愛していたのです。
作者のアントワーヌ・ド・サン=テグジュべり(1900-1944)がこの本を書き、出版されたのは1946年
(昭和21年)のことで、今から73年前の事になります。
サン=テクジュべりはフランスのリオンに生まれ、航空機に異常なほどの情熱を持ち続けていた人です。
「夜間飛行(1931年)」や「人間の土地1939年)」」などの代表作がありますが、惜しむべきことに1944年
7月に地中海戦線で航空機に乗ったまま消息不明になってしまいました。
この「星の王子さま」が彼の遺作となりました。全編、彼自身の彩筆による挿絵が入っています。
日本では1953年に岩波少年文庫から刊行されました。
美しく、可愛らしくそしてどこかもの悲しいこの物語をお好きな方は大勢いらっしゃると思います。
飛行機を操縦していたからこそ夜空や星を真近に感じたり、地上を見下ろすことで他の人には書けない物語が書けたのだと思います。彼の感性の素晴らしさは73年経った今でも色あせていません。
「かんじんな事は目には見えない、一番大切なものは目には見えないのだ」の言葉や「かつて子供だったことを
忘れずにいる大人は、いくらもいない」などの言葉が今でも心に響いてきます。
飛行機と共に居無くなってしまったサン=テクジュべりは、きっとどこかの砂漠で王子さまに再会し王子さまの
愛する星に行ってしまったのだと、そう私は思っています。
もしかしたら2人は遠い星から地球の争いごとや戦いや子供達の事を心配しているかも知れません。
先日、チョコレートの原材料となるカカオの実を摘み取る為、ガーナの貧しい子供達が強制労働させられている
という話をラジオで聞きました。多くの貧しい子供達は貧困ゆえ学校にも通えない状況です。
欧米や日本の裕福な人達が買う高価なチョコレートの為に貧しい子供達が過酷な労働に耐えているのです。
その子供達の支援をしているNPO法人の女性の話に、バレンタインと言って浮かれていた自分が恥ずかしく
なりました。ウィンド―の中に綺麗に飾られた「星の王子さま」のチョコレートの数々・・・星の王子様もサン=
テクジュべりもそんな事は望んでいないと思います。貧しい子供達を助けてあげたい、そう思っていると思い
ます。有名人やスポーツ選手などチョコレートを沢山もらった方はどうか「こども食堂」などにチョコレートを
寄付して頂きたいと望んでいます。
星の王子さまとサン=テクジュべりの為に薔薇の絵の包装紙に包まれた小さな箱のチョコレートを買いました。
遠い星から地球を見守って欲しい、そう願っての事です。
今夜は星が見えませんが、この夜空のどこかに2人は居るはずだと信じています。