今日、2014年8月15日に日本は69回目の敗戦記念日を迎えました。
普通はこの日を「終戦記念日」と言いますが、自然に戦争が終わったわけではありません。
日本は戦争に負けたのです。それなのに何故、終戦という言葉を使うのかずっと不思議でなりませんでした。
ですので、私はあえて「敗戦記念日」という言葉を使わせて頂きます。
子犬を抱いている17歳の特攻隊の伍長は沖縄で戦死されたそうです。
数時間後に死ぬ運命の特攻員達の笑顔が余りにも悲しいです。
8/15、ラジオから流れる昭和天皇の「玉音放送」を聞き、敗戦を知り泣き伏す人々
日本が敗戦を受け入れてから、早や69年の月日が経ちました・・・。あの戦争の悲惨さを知っている人達も
高齢になり年々亡くなられて行っています。戦争の語り部が、どんどん減ってきています。
あの時、10歳でも、もう79歳、80歳になられるわけです。
日米開戦のきっかけとなった日本軍の「真珠湾攻撃」のことも忘れている人が多いのではないでしょうか。
撃沈されたアリゾナ艦は現在も亡くなられた海兵隊の方々と共にハワイの海に眠っています。
母から戦争中の苦労話は何度も聞きました。疎開先でも随分苦労したようです。
日本の敗戦を知り、やっと過酷な戦争が終わったと知った時、私の母をはじめ回りの人達は内心みな
とても喜んだそうです。(その後の数年間の日本は悲惨でしたが・・)
その前から戦争に負けようが、早く終わればいい、早く終わればいい・・そればかり思っていたそうです。
私自身は戦争は知りませんが、両親、特に母から色々聞いて育ちました。私の息子(母の孫達)にも
いつも戦争の話をしていましたので、息子達もまるで戦争を体験したかのように色々知っています。
でもおうおうにして、今の若い方々は戦争について、教科書でさらっと習ったくらいで余り知らないと思います。
戦後生まれの私達にも戦争の悲劇を絶対に後世に伝えていかなければならない義務があると思います。
東京大空襲、広島・長崎の原爆、沖縄戦、そしてアジアで繰り広げられた惨状を正確に伝えて行かなくては
ならないと思います。
最近、あの戦争を美化する風潮や思想、本など出てきていますが、決して美化してはならないと思っています。
そして最近の政治の状況には不安を覚えます。
平和憲法の下、2度と戦争を起こさないことを願うばかりです。