今から91年前の9/1、東京を中心に甚大な被害を出した関東大震災がありました。
浅草の惨状(ヤフー画像からお借りしました。)
崩壊寸前の凌雲閣(浅草12階)
震災前の永代橋(深川)
当時、私の祖母は深川の隅田川沿い、永代橋のそばに住んでいました。
関東大震災の話を祖母からよく聞きましたが、2階建ての家の階段はくずれ、その上を滑って降りて
外に出ました。幸いなことに隣の家は大きな船の持ち主でした。
その大きな船に乗せてもらい、千葉の海岸まで行き命が助かったのです。
隅田川に浮ぶ小さな船は火災にあって殆ど燃え尽きて多くの方が亡くなったそうですし、隅田川には
多くのご遺体が浮んでいたそうです・・・。その様子はまるで地獄のようだったと聞いています。
永代橋は鉄製でしたが、下部が木製だったため火が付き、燃えてしまい渡って避難していた多くの方々が
やはり亡くなられたそうです。(震災後、復興工事の最初となったのは新しい永代橋造りでした。)
東京では多くの建物が倒壊したり焼失してしまいました。大蔵省、文部省、警視庁などの建物も焼失して
しまったそうです。
浅草の惨状や下町一帯を襲った火炎(火の竜巻)の恐ろしさは今でも伝えられていますし、現在でも各所に
震災で亡くなられた方々を弔う碑があります。
震源地から近かった横浜の被害も大変ひどかったそうです。
3年前の東日本大震災の時の大きな揺れの怖さも今でも忘れることはありませんし、津波の恐ろしさや、
今でもまだ復興が完全になされていない東北や福島に心が非常に痛みます。
過去の歴史から多くの教訓を得て、今日は関東だけでなく、日本各地で防災訓練が行われました。
神戸の震災や東日本大震災の後は、私も色々備えをし、水や食料を備蓄し、避難方法なども考えて
いましたが、最近はまたそういったことを忘れがちだった自分に気がつきました。
「備えあれば憂いなし」とよく言われますが、今日の防災の日をきっかけに新たに地震に対する備えを
しなければと強く感じました。
◎関東大震災
1923年(大正12年)9月1日、午前11時58分発生
震源地: 神奈川県相模湾北西沖80Km
マグニチュード 7. 9
190万人被災、全壊家屋;10万9千余、全焼: 21万2000戸
死亡:10万5千人以上