渋谷駅前の銅像で有名な忠犬ハチ公が90年振りに飼い主の上野英三郎博士と対面します!
忠犬ハチ公と上野博士の銅像が東大農学部の敷地に建てられるそうです。現・東大農学部
飼い主だった東大農業工学部の博士だった上野英三郎さんが亡くなられてから90年、帰らぬ飼い主を10年間、渋谷駅前で待ち続けたハチ公が亡くなってからもう80年になります。
ハチ公が亡くなった3月8日に、東大農学部弥生キャンパスにハチ公と上野博士の銅像が新しく設置されます。
上野英三郎博士(1872年1月19日ー1925年8月21日)は、農業の生産を高める灌漑などの農業土木という
分野を確立された方です。日本の農業の改革の基礎を作られた方です。
当時は駒場にあった農学部と農地で教鞭を取られていました。
(関東大震災後、東大農学部は弥生町に移転しました。)
1924年に念願の秋田犬を飼い始めました。東京都多摩郡渋谷町(現・渋谷区松涛辺り)の自宅から大学に通う際に、ハチ公は上野博士を毎日、見送り、出迎えていたと言われています。
翌年、1925年8月、大学で講義中に上野博士は倒れ、お亡くなりになってしまいました。
しかし、ハチ公はその後10年間も澁谷駅前で上野博士の帰りを待ち続けたのです。
それは、ハチ公が亡くなる1935年3月まで続きました。そのハチ公の飼い主への愛情は人々の胸を打ち、
澁谷駅前に銅像が建立され、戦時中1時壊されるものの、戦後復活し現在に至っています。
ハチ公が亡くなった3月8日の1ヵ月後の4月8日には毎年、供養祭が行われています。
東大関係者はかねてから、ハチ公と上野博士の銅像を作りたいと願い、「ハチ公と上野英三郎博士の像を
東大に作る会」を設立し寄付を募り、目標の1千万円が集まり銅像が作られました。
銅像の作者は名古屋市の彫刻家、植田努さん(40歳)です。
銅像の除幕式はハチ公の命日の3月8日の午後1時から行われるそうです。
ハチ公と上野博士の銅像の写真を見て、涙がこぼれました。
2人はこうしてやっと再び会うことが出来たのです・・・・・。再会するのにに90年も経ったとは・・・
万感、胸に迫る思いがしました。
今度、是非この像を見に東大を訪れたいと思っています。
(なお、上野博士の出身地の三重県津市にはハチ公と上野博士が並んでいる像があります。
ハチ公の故郷、秋田にはやはりハチ公像があります。)