前の記事に高橋靖子さんの話を書きましたが、70年代の原宿がとても懐かしくなってきてしまいました。
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東京では一番古い駅です。昔とほとんど変わっていませんね。
昔の表参道
駅前のマンション「コープオリンピア」も築50年経ちました。
コープオリンピア
洋菓子「コロンバン」
懐かしい今は無き「カフェ・ド・ロペ」
1976年発行の「セゾン・ド・ノンノ」のカフェ・ド・ロペの紹介ページ
カフェ・ド・ロペの看板
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隣のKIDDY LAND
旧・青山「同潤会アパート」(現・表参道ヒルズ)
原宿に素敵な雰囲気をかもし出していました。
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今は無き「原宿セントラルアパート」
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大好きだったブティック「MILK」
原宿CABIN
昔の東京中央教会
その跡地に出来た「ラフォーレ原宿」
2代目原宿駅(初代の和風駅舎はJR日野駅に利用されています。)
小・中学生の頃、家族と明治神宮に初詣に行った帰りの表参道はとても静かでお店も殆ど無かったように
記憶しています。裏道に入ると普通の住宅街でした。
1906年(明治39年)に開業した原宿駅は付近の地名(豊多摩郡千駄ヶ谷村大字原宿)から付けられました。
あの原宿が千駄ヶ谷村大字原宿だったことにびっくりします。
現在の駅舎は2代目で1924年(大正13年)に竣工した英国風デザインの2階建ての駅舎です。
(設計は鉄道技師の長谷川馨です。)今も殆ど昔と変わらず存在しているのは嬉しいことです。
駅前のコープオリンピアが出来たのは1965年(昭和40年)3月に完成した高級マンションです。
名前は前年に行われた東京オリンピックに由来しています。当時の分譲価格が3千万~1億円超だった
そうで、億ションの走りだそうですが、その当時の1億円はすごい金額だと思います。
地上11階、地下2階(1Fと地下は商業スペース)、設計は清水建設です。戦争で焼失した「大礼会館」の
跡地に建てられましたが、建ってからもう50年になると思うと感慨深いものがあります。
何度も建て替えの話が出ましたが、住民の反対に会い、今でもまだめどが立っていないそうです。
原宿のカフェといえば「レオン」と1972年にできた「カフェ・ド・ロペ」、そして洋菓子コロンバンの喫茶室でした。
セントラルアパートにあった「レオン」はクリエイター達が集い、カフェ・ド・ロペは外国人やファッションモデルに
人気がありました。大抵の人たちは両方のお店に行っていたと思います。
カフェ・ド・ロペは天気が良い日はテント地の屋根を開け放ち、まるでパリのオープンカフェのような雰囲気
でした。東京のお洒落な人たちが集まる最高にホットな場所と呼ばれていました。
1970年代の半ば、私も好きでよく行きましたが、歩道に面した席で、街行く人々をぼーっと眺めていたことを思い出します。店内はいつも最新のロックが流れていたように記憶しています。
キディ・ランドの隣にあったカフェ・ド・ロペが今でも懐かしくて仕方ありません。
レオンもカフェ・ド・ロペも残念ながら無くなってしまいました・・・。
表参道と明治通りの角にあった「セントラルアパート」も無くなり、青山同潤会アパートは「表参道ヒルズ」になり、
反対側の角にあった東京中央協会が裏手に移転し、1978年(昭和53年)10月、森ビル系列の若者向けの
ファッションビル「ラフォーレ原宿」がオープンしました。
「ラフォーレ原宿」も、もう出来てから37年になるのですね。早いものです。
2Fにあった「資生堂パーラー」には、やはりいつもお洒落な人達が来ていました。
その資生堂パーラー原宿店も今はありません。
その他にも原宿には好きな珈琲店など色々あったのですが、店名が思い出せません。
ブティック「マドモアゼル・ノンノン」や「MILK」、「CABIN]も懐かしいです。
昔のあの静かだった表参道が今は嘘のように喧騒に包まれ、大勢の人々であふれています。
懐かしい70年代の原宿の風景は、はるか彼方に遠ざかって行ってしまいました。