5月18日(土)、FC東京のホーム”味の素スタジアム”でvs清水エスパルス戦が行われました。
思い返せば、ちょうど1週間前の5月11日(土)のアウェイ”BMWスタジアム平塚”で雨の中で行われた
試合は2-1と1時は逆転したものの、高橋秀人(日本代表)が雨で滑ってバランスを崩しミスし、ゴールを
決められ同点にされてしまい、その後も秀人からアーリアに出したパスをアーリアも滑って再度のミスから勝ち越し点を献上し、結局3-2で負けてしまいました。後少しで勝ち点3をゲット出来ただけに本当に悔やまれる
試合でした。
敗戦後、ピッチ上で泣き崩れる秀人
試合後、高橋秀人は自分のミスから失点したことを嘆き、ピッチ上に座り込み号泣してしまいました。
そんな秀人を一生懸命慰める米ちゃんの姿も痛々しく見えました。サポ達への挨拶で廻ってきた時もまだ秀人は泣いていて、顔を上げません。そんな秀人の姿を見て私も非常にショックを受けました。
ゴール裏からは秀人を励ます秀人コールが起き、「秀人、次は頑張れよ!」の声が飛びます。それでも下を
向いたままでした。雨でびしょぬれの私は寒さと悲しみで震えていました。顔に流れていたのは雨と涙の両方
だったかも知れません。この敗戦をある人は「湘南の悲劇」と呼んだほどです。
ネットの記事には「高橋秀人号泣、未熟、弁解の余地は無い」の記事が載る始末です。
そして、中3日で行われた国立競技場におけるJリーグ20周年記念試合のナビスコ杯、vs新潟戦いです。
私は秀人のことを心配していました。あの敗戦のショックから立ち直ったのだろうか、まだ引きずっているのでは
ないだろうかと思っていました。心の中で「秀人、ミスしても、もう泣いてはだめよ」とつぶやいていました。
でもそれは杞憂に終わりました。秀人はもう下を向いてはいませんでした。気合が感じられるほど頑張って
いました。J2時代の泥臭く、ひたむきさを感じさせるようなプレーの数々でした。
サポ達も何回も秀人コールをし、秀人のチャントを歌って励まし続けました。
森重選手によると、湘南戦の翌日からもう前を向いて懸命に練習していたとのことです。
試合は2-1でFC東京が勝ちました。試合後の選手挨拶後の一番最後にサポ達はまた秀人コールを
しました。はるか遠くから、そのコールに対して深々とお辞儀する彼の姿が目に入りました。
家に帰ってから、太田コースケのブログに載っていたバス車内でもコースケとの2ショット写真の秀人は
おだやかな微笑みを浮かべていました。その写真を見て、私もほっとしました。
これはドロンパとの2ショット
思えば秀人と直接話しをしたのは2011年の夏、ユーロスポーツでのサイン会&写真撮影会の後、誰も
居なくなった店内で、私は秀人に「入団時から応援しています。昨年(2010年)は余り出場出来なかった
けれど、今年はフル出場で嬉しいです。いつも応援しているので頑張って下さい」と話かけました。
彼は「ありがとうございます」と言って握手してくれて、そして写真も撮らせてくれました。
その日のサイン会で書いてもらったサイン入りユニフォームとサイン入りキャップを身に着け、今でも応援
し続けています。家ではユニと帽子を飾って、いつも拝んでいます(笑)
学芸大卒、教員免許を持つインテリである秀人の欠点は、頭が良いだけに、あれこれ思い悩んでしまう点だと
思います。これが、ただのサッカー馬鹿だったらこうは悩まないでしょう。ザックに認められ、日本代表に選ばれたことにより、自分より技術の高い海外で活躍する選手達を見て、ギャップを感じ悩んでしまうようです。
彼ら達に追いつきたいという思いが、かえって自分らしさを失う結果となり、リーグ戦でも良いパフォーマンスが
出来ないというジレンマに陥っていったようです。昨年の五月ごろも壁にぶち当たったと悩み、今季も悩みは尽きないようです。『秀人の考え過ぎは何とかならないものか』と言う方もいました。
そして、前節5月18日のvs清水エスパルス戦の後半、彼は久し振りのゴールを決めました!
ダブル股抜きというゴールです。チームメート全員から祝福を受ける秀人の姿に熱いものがこみ上げて
きました。サポもチームメートも皆、あの湘南戦の号泣を気にしていたのだと思います。
あの湘南戦での致命的なミスを払拭するかのような、ぼてぼてながらも気持ちの入ったゴールでした。
秀人にとって何と224日ぶりのゴールでした!
その後にルーカスもラッキーなゴールを決め、清水の反撃を封じ込め、東京は2-0で勝利したのです!
ゴールを決めた後の秀人
親友モリゲの祝福を受ける秀人
試合後の久し振りのヒーローインタビューで秀人は「ファンの励ましが糧となった。今日のゴールはファン、
クラブスタッフ、みんなで成し得たゴール」と語りました。そして久し振りのシャーを見ることが出来て
嬉しく思いました。試合後のインタビューで彼はCSKAモスクワの本田圭佑から「(ボランチでも)点を決めなければ、上の世界には行けない」という趣旨のメールをもらったことを明かしました。
海外ではゴールを決めなくては認められないという事を本田はよく知っています。秀人は自分に足りなかった所は、そういった姿勢だったと奮起したのでした。
日本代表戦での本田達との写真
FC東京の選手の中でナオとルーカスは私の中で別格な存在ですが、私は東京の選手を全員愛しています。
ポポ監督も愛しています。その中でもやはり秀人は私にとっては特別な存在です。愛しています♪
これからも陰ながら彼を応援し続けて行きます。秀人、悩みながらも東京のため、日本のために頑張って
ください!