私が幼い頃、よくお菓子を買いに行ったお店です。
久保屋さんです。
「久保屋」さんというお菓子屋さんは、現在はお菓子の他にタバコの販売機なども置いてありますが、昔は
お菓子のみ置いてありました。
昔風のガラスのケースに色々な種類のお菓子や飴などが沢山置いてありました。
長女のお嬢さんが「みち子」ちゃんという名前だったので、私達姉妹は子供の頃は久保屋さんとは言わず、
「みち子ちゃん」と呼んでいました。「みち子ちゃんの所でお菓子買ってくる」という具合です。
このお店は本当に家から数分の所にあり、３＾４歳の頃、極端に内気で引っ込み思案だった子供の私が唯一買いに行けるお店でした。母からもらった１０円玉を握りしめよく買いに行ったものです。
好きなお菓子を指定してガラスケースから袋に入れてもらうのですが、昔は１０円でお菓子が一袋買えたように記憶しています。
母とみち子ちゃんのお母さんが結構仲良しで、近所で火事があった時など幼い私を預けていたくらいです。
私の人生の一番最初のお店がまだ在ることを、とても嬉しく思います。
みち子ちゃんのお母さんもまだお元気で、よくお店版を今でもなさっています。
実家に行く時は必ずこのお店の前を通ります。そうすると今までの色々な思い出が蘇ってくるような気が
します。ひっそりと私の原点であるこのお店に感謝している私です。