吉祥寺駅北口にある吉祥寺パルコです。
「吉祥寺パルコ」は吉祥寺駅前の通りに1980年(昭和55年)9月にオープンしました。
今年で36年の歴史になります、もうそんなになる事に驚きを感じます。
このパルコが建てられるために、映画館は閉館になり、いくつかのお店が消えて行きました。
ジャズ喫茶「ファンキー」も移転を余儀なくされ、裏手に移り、以前とは全く違う雰囲気のお店になってしまい
ました。子供の頃の思い出や青春の思い出が少しだけ消えて行ってしまいました・・・。
そうは言ってもパルコがオープンしてからは、それなりに好きなお店もあり結構行くようになりました。
かつてB1にあったミニチュア作品のお店が気に入っていたのですが、今はもう無いようです。
パルコは1953年(昭和38年)、「池袋ステーション」ビル」として設立しました。その後(株)丸物(近鉄百貨店)が出資し、1957年(昭和43年)、「東京丸物百貨店」と改称されオープンしました。
1969年(昭和44年)丸物百貨店が6月に閉店し、11月に代わって「パルコ1号店」がオープン。
「パルコ」のネーミングは素晴らしかったと思います。「丸物」のままでは、ここまでの飛躍は成し遂げられなかったと思います。
その後、日本全国の主要都市に「パルコ」は進出して行きます。
1972年(昭和48年)6月、「渋谷パルコ」パート!がオープン、1975年、パート2オープン。
そして2016年の今年8月、「渋谷パルコ」は8月に建て替えのため閉館。青春の思い出がまた一つ消えて行き
ました。11月30日には、千葉の人々に愛された「千葉パルコ」が45年の歴史の幕を閉じました。
そして来年の2017年夏には大津パルコが閉館するそうです。何だか寂しいですね・・・。
現在、J・フロント リティリング社の傘下になってしまった「パルコ」は今後、かなりの店舗を閉館するようです。
やはり時代の流れなのでしょうか・・・・。一つの時代が終わったように思います。
70年代、渋谷の公園通りを一気に変えてしまったようなそんなパワーと魅力が今は感じられません。
「パルコ」はいつも時代の先端を行き、斬新的、前衛的でCMも大胆だったし、いつも社会や世間に向かって
”とんがっていた”ように思います。
世間に対する反逆精神は他の百貨店や駅ビルなどど根本的に全く違っていました。
若くて才気あふれる新鋭のデザイナーやクリエィター達の才能の発信の場所にもなっていました。
それがパルコの素晴らしいところだった思います。70年代、80年代を引っ張って行ったパルコの影響力は次第に影を潜めて行ってしまったように思います。まるで時代の大きな波に呑まれて行くかのように・・・。
数年後に新しく復活する「渋谷パルコ」や、この「吉祥寺パルコ」、「調布パルコ」など東京や他の都市にはまだ
まだパルコが沢山あります。「パルコ」の今後の再生が楽しみです。
全く違った発想で、もう一度、日本人のファッションを、ライフスタイルを引っ張って行って欲しいと願っています。