昨日の自分のイースターの記事で西荻にある教会と付属の幼稚園を思い出しました。
付属の「西荻まこと幼稚園」
我が家から一番近い場所にあるのが、この西荻窪キリスト教会と付属の「まこと幼稚園」でした。
姉達や友達がこの幼稚園に通っていたので、クリスマスやイースターなどの行事の時は私も臨時に参加
させてもらい、聖歌を歌ったり、クリスマスカード、イースターのカードなどをもらっていました。
3歳ごろにもらった、ひよこが玉子を割って出てくるカードは今でも大切に持っています。
姉達はこの「まこと幼稚園」に行きましたが、私は行きませんでした。
何故なら自分の大切な時間を誰にも邪魔されたくなかったからです。
幼い頃、陽の当たる縁側で、庭の花々を見、ラジオから流れてくる音楽に耳を傾けながら、絵を描いて、
おままごとや、お人形遊び、本を読んでいるのが一番幸せな時でした。幼稚園に行って、集団が嫌いで、みんなでお遊戯などしたくなかったというのが本音でもあります。確かタモリさんも同じような理由で幼稚園に行かなかったと話されていました。やはり同じような人がいるものだと、その時思いました。
そこで私は母に「小学校はちゃんと行くので、幼稚園には行かせないで欲しい」と頼みました。
私の両親は割と自由な考えの持ち主でしたので、私の願いは通り、小学校に上がるまで自宅で一人だけの
幸せな時間を過ごしました。無理やり幼稚園に行かせなかった両親にはとても感謝しています。
あの当時と何十年たった今でも基本的な部分は何も全く変わっていません。
詩人のリルケも「幼い頃のことが人生の大きな部分を占めている」と語っていたように記憶しています。
父の妹と母の姉は敬虔なクリスチャンでしたが、私はクリスチャンにはなりませんでした。
でも今、西荻窪キリスト教会と「まこと幼稚園」の前に立っていると、何とも不思議な感覚に襲われました。
2~3回しか、中に入ったことがないのに懐かしさがこみあげてきました。
どこからともなく讃美歌が聞こえてくるような錯覚に陥りました。牧師さんの姿が見えてくるようでした。
何かのご縁のあったこの教会、あの当時もらったカードを大切にしなくてはと再度思いました。