前記事の「吉祥寺 名店会館」の跡地に建てられた「東急百貨店吉祥寺店」です。
前の記事に載せた「吉祥寺 名店会館」が1971年に解体された跡地に建てられたのが東急百貨店吉祥寺店
です。
東急百貨店吉祥寺店の開店は1974年(昭和49年)のことですから、もう42年の歴史があります。
東急百貨店は渋谷駅東横店(現・東急百貨店)、日本橋店(閉店)、渋谷本店に続き4店目として開店しました。
駅ビル「ロンロン」(1969年)、ターミナルエコー(1970年)、伊勢丹吉祥寺店(1971年)、近鉄百貨店東京店
(1974年5月)に続く5店舗目の北口の大型商業施設でした。
関連して東急百貨店前の商店街「ダイヤ街」をアーケード化し、「ダイヤ街東急チェリなーど」と名付けました。
伊勢丹に行くことが多かった私も、地下に当時としたはまだ珍しかった”讃岐うどん”のお店があったので
よく通いました。今まだあるかどうか判りませんが、神田の有名蕎麦店の「まつや」が入っているのが嬉しい
です。
近鉄百貨店閉店、その後に出店した三越も撤退、2010年3月にはまさかの伊勢丹撤退、東急百貨店は
吉祥寺における唯一の百貨店となってしまったのです。
2014年(平成26年)には改装を行い、10月にリフレッシュオープンしました。
この数年、百貨店は苦戦を強いられ、閉店・撤退する百貨店も多くなり歯止めが効かない状況です。
百貨店は現代においてはもう”過去の遺産”に過ぎないと言う方もいますし、最近は百貨店に行かなくなったと
いう方々も多いようです。そういえば私も滅多に百貨店に行かなくなりました。
昔は家具、キッチン用品、洋服、靴、バッグ、化粧品、ベビー服など何でも百貨店で買っていたものですが、
本当にたまにしか行かなくなりました。行くとすればお歳暮などのギフトやデパ地下の食料品売り場くらいです。
昭和の時代、よそゆきを着て家族みんなで百貨店に行き買い物をし、大食堂で食事し、屋上の遊園地で遊び、
帰りに美味しいお惣菜やデザートを買って帰るという楽しい夢の世界だった百貨店が今はかなり凋落してしまった感があります。
そんな厳しい時代の中、吉祥寺唯一のデパートとして東急百貨店には何が何でも残り続けて欲しいと思って
います。