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Channel: ☆夢織人の街TOKYO散歩&思い出の場所Ⅱ
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☆荻窪 「邪宗門」のレトロな店内

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荻窪 邪宗門の内部は見事なほどレトロです!

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                    階段を上がった所にあるランプと古時計

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昔と殆ど変わっていません。

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この雰囲気が好きです♪

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棚には漫画が・・・。

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大きな鏡がある壁面

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落書き

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何点が絵がかかっています。

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クッション風座布団?

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カーペット

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ブレンドコーヒーとベルギー製のビスケット

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ガラスと銀のお砂糖入れが素敵です♪



中に入ると以前よりも、もっとレトロになっていました。長い年月の積み重ねを思えば当たり前の話ですが、
このディ―プ感が堪らなくて、遠方からはるばる来店する方も多いようです。

以前は1階のカウンター前にも客席があったのですが、今は2階のみが客席になっています。
その2階に上がる階段が急過ぎて怖いくらいです。足元に気を付けながらゆっくり上がって行くと、そこはもう
完全なる「邪宗門ワールド」になっています。

古いランプや古時計、鏡、絵画、壁の落書き、使い込まれた椅子とテーブルなど、以前と本当に変わっていません。店内に流れているのはシャンソン、エディット・ピアフの「愛の賛歌」やイブ・モンタンの「枯れ葉」を聴いて
いたら2008年12月17日に亡くなられた「国立 邪宗門」のマスターの事が思い出され涙がこぼれてきました。
あれからもう8年も経つのに、主の居なくなった「国立 邪宗門」の店舗はそのままになっていて余計に寂しさに
襲われます。この荻窪 邪宗門のいつもカウンターの中にいらしたご主人も天国に行かれてしまいました。

そんな想いにふけっていた時、マダムの和枝さんが珈琲を持ってきてくれました。昔から白髪の上品な方ですが
もう80歳を過ぎていらっしゃるのではと思います。その方があの急な危なっかしい階段をお盆に珈琲やお砂糖、
お水を載せて上がってくるのは驚異です。見た感じは本当にお元気そうで何よりです。

和枝さんとしばらくお話しをしましたが、国立 邪宗門のマスターの命日がもうすぐだという話や聖跡桜が丘店が
閉店してしまった話、鎌倉 邪宗門が小田原に移転した理由が大雨による浸水でお店の内部も駄目になって
しまった事などを教えて頂きました。こうやって他の邪宗門のお話が聞けるのが嬉しく思います。

しばらくシャンソンを聴きながら、ゆっくり珈琲を味わいながら、静かに様々の事柄に想いを馳せて過ごしました。
このお店の61年の歴史、そして今でも和枝さんは亡きご主人と一緒にこのお店をやっていっらしゃる気持ちで
いらっしゃるのだと思います。お2人の思い出に満ち溢れた大切な素敵な場所だとしみじみ思いました。

お店を出る時にマダムが扉を開けてお見送りまでして頂きました。「有難うございました。また、いらして下さい・」
と丁寧におっしゃるので、私も「また寄らせて頂きます。どうぞお身体お気を付け下さい。」と言ってお別れしました。「有難うございます。」と言って、いつまでもお辞儀をしていらっしゃるご様子に心打たれる想いでした。
このお店は私の心の中の宝石箱の大切な宝物の一つだと改めて感じました。
和枝様、どうぞいつまでもお元気で「荻窪 邪宗門」をお守り下さい。また参ります。♪








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