SONYビルの歴史は今から51年前にさかのぼります。
会場に置いてあったパンフレットの数頁を写真に撮ってきました。
遠くにサッポロビールの泡の出るグラスのネオンが見えます。懐かしい風景です。
建築中のSONYビル
ザ・ジャーナル Vol. 4
元々この現在地、数寄屋橋にはSONYのショールームがありました。その場所に1966年4月15日に
SONYビルが竣工しました(着工は1962年6月)、地上8階、地下5階、塔屋3階のモダニズム建築として
重要な建物でした。日本におけるモダンムーブメントの先駆者でもある作品(芦原義信昨)で、賞も獲っています。世界一早いエレベーター(当時)や1F~地下への階段を踏むと光と音が出る「メロディステップ階段」や、
2300個のブラウン管を壁に埋め込み、電光文字を流すなどの構想が大評判となりました。
各階にSONYの製品を展示し、以前は無料で使用することも出来たそうです。
トヨタやBMW,日本たばこ産業のショールームになったこともあります。
SONYプラザ(現・PLAZA)という名のショップで化粧品や小物、衣類などを販売。
1Fには英国風パブ「パブカーディナル」、3Fには「マキシム・ド・パリ」(2015年閉店)がありました。
昨年の2016年、SONYが70周年、SONYビルが50周年を迎えたことで「銀座SONYパークプロジェクト」なる
ものが企画され、今年2017年3月31日をもって閉館となりました。この後、解体される予定です。
2018年夏~2020年はフラットな空間の「SONYパーク」というイベントスペースとし、2020年以降、新ビルを
建設予定。2022年秋には新SONYビルをオープンする予定とのことです。
こうして、日本の貴重なモダニズム建築がまた一つ姿を消すこととなってしまいました。
とても残念な気持で一杯です。
SONYビルの51年間の頑張りに改めて「ご苦労様でした」と言ってあげたいと思います。
長い間、本当にお世話になりました。このビルの事はいつまでも絶対に忘れることはありません。
多くの人々の心の中に長く生き続ける事と思います。有難うございました♪
☆SONYビル・・・・・東京都中央区銀座5-3-1
設計: 芦原義信
施工: 大成建設
地上8階、地下5階、塔屋3階
SRC造り
着工: 1962年6月6日
竣工: 1966年4月15日
解体予定: 2017年~2018年